黒川遥香|チームを心地よく、前向きに─プロジェクトを支える「雰囲気づくり」

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“人と人の間に立つ”という選択
黒川遥香さんの企画の原点と、今

はじめに

現在lururuでインターンをしている山口陽向です。
社員インタビュー企画第一弾として、今回はlururuで学生が関わるプロジェクトデザインやSNS運用を担当している黒川遥香さんをご紹介します。

プロジェクトデザイナーとして活躍する黒川さんは、プロジェクトを前に進めるだけでなく、チームの空気をなめらかに整える“雰囲気づくり”を大切にしているそうです。その姿勢の背景には、学生時代から一貫して大切にしてきた“人との関係性”や“間に立つことの面白さ”がありました。

寒河江で育ち、裏方に惹かれた高校時代

山形県寒河江市出身の黒川さんは、小さな頃から山形で育ち、人と関わったり友達と一緒に何かをつくったりすることが好きな子どもでした。高校時代は吹奏楽部に所属し、部活動に打ち込んで過ごしていたそうです。

「ステージで演奏するのも楽しかったけれど、楽団を支えるスタッフや運営の姿を見て、“裏側から人を喜ばせる”ことに惹かれたんです。それが、今の企画やディレクションの仕事につながる原点だと思います。」

演者でなくても人を感動させられる──その気づきが、現在のキャリアへとつながっていきました。

地域と向き合うことに興味を持ったのは大学のフィールドワークの授業

大学では東北芸術工科大学企画構想学科へ進学。特に印象に残っているのは、一年生の時の授業で大学周辺の地域へ実際に足を運ぶフィールドワークでした。

「その地域に暮らす方々と対話する中で、教室だけではわからなかった“地域の空気感”に触れたんです。相手の言葉を丁寧に受け取りながら、企画のヒントを見つけていく。そのプロセスがとても大事だと感じました。」

この“現場で考える姿勢”は、今でも黒川さんの企画の土台となっています。

販売の現場から、企画の現場へ──lururuとの出会い

大学卒業後は静岡県三島市に移住し、お土産の販売や商品開発に携わってきた黒川さん。従業員との日々の小さな会話を積み重ねながら信頼関係を築く中で、「人と向き合うこと」の奥深さを実感していったそうです。

一方で、販売の現場では商品の背景や企画意図にまで深く関われないもどかしさも感じていたと言います。

「だからこそ、もっと上流から“つくること”に関わりたいと思ったんです。」

その想いから転職を検討していたタイミングで出会ったのがlururu。インターンを経て、現在は社員として企画やディレクション、広報を担っています。

“得意”を仕事にするということ

「入社してからは、自分の“得意”と“責任”のバランスを少しずつ掴めてきた感覚があります」

特に印象に残っているのは、現在も携わっている学生と地域をつなぐ『やまがた KURASHi seeds』というプロジェクト。地域取材を通して学生や地元の方と関係を築き、「またこの人と仕事をしたい」と思える出会いが数多くあったそうです。

信頼を土台にした関係づくり──それこそが、黒川さんが最も大切にしていることです。

“間に立つ”からこそできる、チームづくり

プロジェクトを進める上で黒川さんが意識しているのは、“雰囲気を整えること”。

「進行や役割分担の調整だけでなく、クライアントとデザイナーなど、立場の異なる人同士の間に立って、会話や意思疎通がスムーズになるよう意識しています。意見がぶつかりそうなときは、共通の目的に立ち返れるように働きかけています。」

前に出すぎず、後ろに引きすぎず、ちょうど“間に立つ”ポジション。異なる立場の人々の声を引き出し、共通のゴールへ向かって進むための土台を整えていく──それが、黒川さんらしい自然体のリーダーシップです。

自然と旅がもたらす、心のリセット時間

平日は週5勤務で、イベントがあれば土日も働くこともある忙しい日々。その中で、黒川さんは自然と触れ合う時間を“リセットの習慣”として大切にしています。

「朝日町や棚田までドライブに出かけて、自然の中でコーヒーを淹れてぼーっと過ごすのが好きなんです。“何も考えなくていい時間”って、意外と大事なんですよね。」

最近の趣味は“旅のリサーチ”。実際に行くかどうかは別として、情報を集めてプランを練る時間そのものがリフレッシュになるのだそうです。

これから挑戦したいこと

今後は、大好きな写真を続けながら、同世代と“得意”を持ち寄って何かをつくっていくことが目標。

「映像が得意な人、デザインが得意な人、それぞれの“好き”を持ち寄って、一緒にカタチにできたら嬉しいです。」

一人ではなく、仲間と。対話を通じて、心地よい空気を育てながら何かをつくる──そんな黒川さんらしい未来が、少しずつ動き始めています。

最後に

lururuには、黒川さんのように“前に出る”のではなく“間に立つ”ことに価値を見出し、チームの空気を整えてくれる人がいます。

誰かの想いを汲み取り、そっと背中を押すような関わり方。そんな関係性を大切にする働き方に、私自身も強く惹かれています。

「誰かと一緒に、心地よく働きたい」──そんな方にとって、黒川さんの姿がひとつのヒントになればうれしいです。

話し手プロフィール

プロジェクトデザイナー

黒川 遥香 Haruka Kurokawa

寒河江市出身/山形在住
2022年 東北芸術工科大学 企画構想学科を卒業。在学中に商品開発や地域活性化イベントの企画運営など、プロジェクトについて実践的に学び、「地域の人と人とを繋ぐ役割」の大切さに気付く。卒業後、静岡の観光業に携わり、販売の経験を積みながら、SNSの運用やPOP・チラシの作成など販促企画を行う。

2023年 山形にUターンし、合同会社 lururu に入社

大好きな山形での”出会い”を大切に、楽しくワクワク活動中。

書き手プロフィール

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
現在lururuでインターン中の、東北芸術工科大学4年の山口陽向です。
今回は社員紹介企画として、インタビューから記事の執筆まで担当しました。
言葉の端々からにじみ出る人柄や、お仕事への想いが伝わる内容になっていると思います。
読んでくださった方にとって、lururuの魅力やチームのあたたかさが少しでも届いていたら嬉しいです。

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心に寄り添う企画をつくる
山形市を拠点に企画・広報の伴走支援を行っています。

会社名|合同会社lururu
代 表|和田有紗
拠 点|山形オフィス、秋田オフィス
本 社|山形市上桜田4-9-1
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